読書レビュー「時短術大全」

時間はお金よりも大事なものである。今を生きる人であれば、その言葉を必ず耳にしたことがあるはずだ。社会では昨今、働き改革という名の下さまざまな取り組みが行われており、その中で「時短」というキーワードも頻繁に取り上げられている。「時短」は、比較的即効性がある、細々とした作業を効率化するニュアンスが強いと思う。

仕事における時短ワザを多く、具体的に、体系的にまとめているのが、本書「時短術大全」だ。

本書の目次(章)

第1章 仕事がはかどる「スケジュール術」

残業をしないための心構えや、タスク・スケジュール管理をする上での方法論が具体的に書かれている。既知の内容もあるとは思うが、新たな気づきを与えてくれる項目もあるだろう。

第2章 社会人必須の「時短術」

社会人として仕事をしていく上で、時短につなげるためのマインドや具体的な手段が書かれている。「歩幅を10センチ広くして歩く」などの超地味とも言えるワザも掲載されており、大きなものから小さなものまで徹底的に時短していくという意気込みが伺える。

第3章 思惑通りに事が進む「対人関係術」

章タイトルの通り、対人関係に特化した章となっている。営業する上でのワザや、メールや会議などのコミュニケーションにおいて、上手に対人関係を効率的に築く術が書かれている。営業のやることとは言え、自身の業務にも十分活用することができる内容になっているはずだ。

第4章 効率的に仕事ができる「整理術」

身の回りの整理整頓に関する章である。紙媒体やファイルから、情報といった類の整理術が書かれている。あまり整理収納といった分野に知見がない方は、読めば有益な情報になると思う。

第5章 ワンランク上の「デジタル活用術」

パソコンやスマホを使う上で、普段の使い方から一工夫することで効率化できる内容が書かれている。パソコン、スマホを活用できている人からすると、「それ、もうやってる」という内容が多い。

第6章 今すぐできる!「爆速PC操作術」

パソコンの操作だけでなく、WordやExcelの効率的な操作術も書かれている。WordやExcelのプロであれば、本章はほぼ飛ばしてしまっても問題ないだろう。

総評

兎にも角にも、その情報量に圧倒された。章立てとしては6章だが、項目の数はなんと400以上。これまで多くの時短に関する書籍を読んできたが、これだけの数を要する書籍には出会ったことがない。項目数が多い理由として、書籍巻末の参考文献を見るとたくさんの時短に関する書籍が書かれている。これらをまとめたものと考えれば、400以上あるのにも納得がいく。

これまでに時短に関する本を読んだことがないという方は、本書一冊を抑えておけば、時短に関して当面困ることはないだろう。400項目をマスターするのですら、何年かかるか分からないためだ。
また400項目のすべてを知っている、という人はほぼ確実にいないだろう。そういう意味でも、これまで時短に関する書籍を手に取ってきた方にも、オススメの一冊だ。